型取りの材料

型の材料

■シリコーンゴム

手法などは検索するといろいろ出てくるので探してみてください。
メリット
 精度が良い
 大量生産向き

デメリット
 材料が比較的高価
 精度良く大量生産するには複製物よりも結構大きめの型が必要

■型想い

お湯に漬けるなどして暖めると粘土状になり、原型に押しつけることで型が取れる。
こちらも検索するといろいろレポートがあります。
同じようなものとしておゆまるもあります。東急ハンズ(新宿店にあることを確認)やダイソーなどの100円ショップで入手できます。2本で100円程度なので、型想いよりも低価格です。

メリット
 単価が安い
 シリコーンゴムよりも手軽に利用できる
 再度お湯につけると柔らかくなるので再利用が可能

デメリット
 精度が落ちる
 両面取りはやりにくい
 発熱するキャストには不向き??(未確認です)

■ブルーミックス

粘土状のA材、B材を練って混ぜると10分くらいで固まるので、固まる前に原型に押しつけて使う。サイズや固まったときの固さの違う商品がいくつか出ています。
メリット
 非常に手軽に利用できる

デメリット
 単価が高いので小物にしか使えない

複製物の材料

シリコーンゴムだと、キャストを使うのが一般的だと思います。型想いやブルーミックスで使う場合の情報として見てください。

■レジンキャスト

A液とB液を混合して使います。混合後素早く注型しないと、すぐに固まってしまいます。

メリット
 粘性が低いので細かなディティールが抜ける
 早く固まるので量産しやすい

デメリット
 粘性が低いので両面取りの時など型の合わせが悪いと外に流れ出す
 熱を出すので型が劣化する
 臭いがきつい

■ポリキャスト

 主剤と硬化剤を混ぜて使用します。粘性がやや高いので両面取りの時に、湯口を作らなくてもそれぞれの型に盛りつけてから合わせる事が出来ます。
ワークのドロドロが向いているのではとの情報を頂きました。私が使ったことがあるのはタミヤのとモリモリなので下のメリット、デメリットもモリモリなどの特徴です。

メリット
 固まるのに時間がかかるので一度の作業で複数の型に注型できる

デメリット
 固まるのに時間がかかるので量産に向かない
 臭いがきつい

■エポキシパテ

A材、B材を練って使用します。小物の片面取りに向く。

メリット
 臭いもなく取り扱いが容易
 完全硬化する前なら比較的柔らかいのでカッターナイフ等で容易に加工が出来る
 
デメリット
 両面取りには向かない
 大型のものには不向き

まとめ

ある程度の大きさの物を量産するときはシリコーンゴム+キャストが向いていると思います。

テレイン、例えば、40kのドラム缶やタイヤを積み重ねて作ったバンカーなどを作るなど、サイズが大きくて精度の不要なものなら、おゆまる+粘土などが向いていると思います。

オークなどの肩飾りとかシールドなどの小物ならブルーミックス+エポキシパテが向いていると思います。

改造品の型を取って量産するなどの使い方もありますが、それ以外にも材質の特性を利用して下記のような改造をすることもできます。
・マントの型をとりエポキシで抜いて完全硬化する前に体に体にそったカーブをつける
・ナイトの胴体をレジンで抜いて中身を固まる前に捨てると、外側の装甲部分だけが残るので、適当に破壊して壊れた鎧を着たスケルトンを作る。
・人間の胴体(服)の型を作って、エポキシで抜くときにスケルトンの胴体を埋めこんで、ぼろぼろになった服の下から骨が覗いている様子を作る。