石神井高架工事見学
1/30に行われた、西武線の石神井公園の高架工事の見学に行ってきました。
すぐ隣には高架化前の線路があり、電車が通っています。
階段の下(将来のコンコース(?))でヘルメットを借り、エレベータに乗って高架ホームへ。
(少し時間が経つとこの方法では人がさばけなくなって、エスカレータで上まで行って、ホー、ホームのみ見学の人はそのまま、線路まで降りたい人だけ、中で並んでヘルメットを借りる仕組みに変わっていました。臨機応変さが素晴らしい)
コンクリートの上に線路が敷設されているので、本来バラストは不要なのですが、
音などを吸音させるために、弾性のある、従来よりも小ぶりのバラストを使用しています。
で、写真はその一角を掘り出したものと、掘り出したバラスト。
枕木(木じゃないけど)。60の印は、60kgレール対応を意味しているとか。
線路を止める、変わった形の金具はパンドロールです。従来のボルトだと横力で折れやすく、折れてもわかり難い問題がこれだと、解消されるとか。また、取り付けも容易です。
U字溝(?)の蓋は一見コンクリートですが、よく見ると樹脂でできています。
壁の部分の接合部。エクスパンドジョイントだそうです。
地震時などの遊びになっています。
ロングレール化するため、線路が溶接されています。
側面は、指で触ると、うねうねした溶接後が分かりますが、流石に上面はつるつるでした。
途中から、バラストの大きさが変わっています。
気がつくと、大泉寄のホームは下が塞がっていました。どの辺りから変わったのだろう?
通常の線路のつなぎ目はすき間があって、乗り心地が悪くなる元なのですが、これだとスムーズな乗り心地になるそうです。
軌陸車の線路に載せる部分。
軌陸車用オプションは高価なため、基本的に軌道上で使用するそうです。
線路に乗れる部分だけが特別なのかと思ったら、高さ制限リミッターがついていました。
上についた、バンパーの様なものが、リミッターなのか制御回路が積んであるのかは不明です。
手前が光波測距儀で、ここについている覗き穴から、奥にあるプリズムを覗きます。
覗いて、光波を発射し、プリズムの中央に赤い点を持っていく事で、光波の往復の距離を測ることができます。
このとき、2つの装置の高さが同じであればよいのですが、高さが違う場合は光波を何度で発射したかから三角法でで正確な水平距離を求めます。
光波測距儀には、基準点の真上に設置できるように、地面を見る覗き穴も付いています。
既知点と新点の比高差を計測して標高を求める装置です。
左の写真のレベルを覗いて、右の写真のスタッフで高さを読み取ります。
奥から、従来のバラスト、今回の枕木をひっくり返したところ(防振ゴムがついている)、今回のバラスト(バラストは写っていないけど^^;)
高架ホームだけではなく、下では計測機器の展示や、線路と枕木の展示などいろいろあって、サービス満点でした。