ちきゅう
ちきゅうを見に静岡の清水港まで行ってきました。
ちきゅうは、1年のほとんどを母港以外(下手すると海外)にいることが多く、一般公開もその地で行うから、静岡でも近場なのです(実際前回の公開は三重の伊勢の方だったし)
港に近づくとなにやら巨大な構造物が。。
これ、ちきゅうが入港すること知らなかったら、一夜にして巨大構造物が出現するわけで、地元の人びっくりですね。
写真右側がちちゅうで、前方には既に人が並んでいます。インフルエンザ対策の問診表記入や体温チェックなどを行い、しばし並んで艦内へ。
艦内は自衛隊の艦と違って、広い階段が付いています。
艦橋(自衛隊以外はブリッジというのかな?)へ。船がでかいだけあって、艦橋も広い。
ブリッジから前方を臨む。上方にあるのは、ヘリ甲板のようです。
ちきゅうは巨大ドリルで海底を掘削してサンプルを得るための船というわけで、巨大なやぐら(デリック)が、船の中央部にたっています。ここから、海中にパイプをおろし、海面をドリルで掘るのです。
で、その横のデリックの横の作業スペース。
ジョイントの様なものが箱に入っています。
デリック!。手前にある黄色い装置は、海底まで伸ばすパイプを運ぶ装置。
ドリルの先端のビットを展示していました。
右が柔らかい地層で使用するビット。右のほうが可動部が多く、高価なものかと思ったら、左のほうが特殊な固いビット*1が付いていて高いそうです。
中央部の穴から試料を採取します。
解説の方に話しを伺ったのですが、この中に、ぐずぐずっと土が押し込められるのか、きれいに粘土にパイプをさした様になるのかは、良くわかりませんでした^^;
ここで、コア(掘り出した試料)を半円状態になるように切断します。
ラボ区画で見かけた緊急用シャワー。目の洗浄機とセットで何箇所かにありました。
試料である堆積物を圧縮して水を取り出す装置。水の方が分析対象。
天井にはN2,Co2,Arなどのいろいろなガスを供給するパイプが走っています。
どのパイプ(実際には取り出し口だと思う)がどのガスかを示す張り紙。
ちなみに、艦内には外国の研究者も沢山いるため、張り紙は英語が併記されています。
研究室内は、床にラインが引かれ、ワーキングハーフとアーカイブハーフの2つのエリアに分かれています。
右側のワーキングハーフでは試料をとって作業して良いエリア、アーカイブハーフは手をつけずに残しておくもののエリアです。
ガス等が発生した場合の避難用。10分程度使用できるボンベのものと、左上に写っている壁からラインで空気の供給を受けるものとあります。
左奥に見える、頑丈な部屋は、周囲の磁気を遮断して計測するための部屋。
右のほうにガスボンベがありますが、パイプ供給しているのになぜ?と質問したところ、他ではあまり使わないガスの場合や、純度が要求される場合は、個別にボンベを設置するとのこと。
スラスター。正確にはスラスターを海面上に上げ下げする装置。船の移動時は抵抗になるので、上げておき、掘削時には揺れを抑えるために降ろして使用する。
穴から下を除くと水面が見えます。
自転車置き場。ではなくて、奥にある黄色いものはガスの充填装置。
掘削用パイプの中に周囲の圧力に負けないようにガスを充填するためのもの。
海底まで伸ばすためのパイプが置かれています。
このパイプは上から順番にクレーン(パイプの両端に差し込む特殊なもの)で、上まで移動し、前半に見学したデリック手前にあった黄色い装置でデリックまで運ばれます。
上から順番に取り出すことになるので、事前に必要な順に準備しておきます。
パイプにはいろいろな形状のものがあり、このように、位置の多少のずれを吸収できるゴム状(?)のものもあります。
奥の方に見える、白い部分にクレーンでパイプを移動する。
メインのパイプの脇には細いパイプがついている場合があります。
これは、内部で発生したガスなどを安全に逃がすためのもの。
船体の側面にはいろいろ文字が書かれています。
これは、艦内の構造に対応したもので、万が一の救助の際などに使われます。
◯に×印のマークは下にスラスターあるという印。
*1:特殊金属だったか?詳細失念