ワールドコン(3日目 9/1)に参加

ハインラインがSFにもたらしたもの

10:00〜
ハインラインがSFにもたらしたもの E,Y 310511

作家でありNASAの職員でもある近藤陽次博士が巨匠ハインラインがSFに与えた影響力と作品の魅力を語ります。

近藤陽次

出演者の体調不良から、ちょっとごたつきましたが、ファンサイトをやられている方がうまく取りまとめてくれたのでなんとかなりました。
で、会場の人が何を読んでいるか(読んでいないか)アンケートがあった。
ハインラインはそれなりに数を読んでいる(後期の長長編はほとんど手を付けていないけど)
つもりだったけど、出てくるタイトルがほとんど読んだことが無い。。結構へこむ。

会場からの質問に回答するような形でつらつらと話は進む。
気になった話題をピックアップ

Q.ハインラインはネコ派か?
A.ネコ派かは分らないけど飼っていたのはネコ

Q.海軍にいたと聞いているがなぜ、宇宙の戦士など陸軍的な話が多く、海洋SFが1本も無いのか?
A.最初空母に勤務していたが、駆逐艦に移ってからひどい船酔いで体を壊しているのでそのためだろうか?※


※ この件なのだが、別の企画で海兵隊と言っていた。そうだとすると、宇宙の戦士も陸軍では無く、海兵なので合点が行く。但しウィキペディアにも「アナポリス海軍兵学校に入学。その後海軍士官になった」としか記載がないので詳細不明。
海洋ものは無いけど、海兵隊の大尉(Captain)は乗艦すると船にCaptainが二人いてはいけないので便宜上少佐(Major)になるという話があったりするので経験は活きているのだろうなと思う。

SF軍事解説

12:00〜
SF軍事解説 J,N 312411

軍事評論家でSFアニメ作品の軍事監修もされている岡部いさくさんと、「太陽の簒奪者」の野尻抱介さんが戦争SFについて話をします。

岡部いさく,野尻抱介,吉川卓

おそらく一番小さな部屋に大量の人が。着席者よりも立ち見が多いのでは?といほどの盛況です。

岡部ださくいさく氏が、
なぜ大量破壊なのか?その他の侵略方法は無いのか?そもそもなぜはるばる地球に攻めてくるのか?なぜ、最後は個人による肉弾戦になるのか?
などの話が会場からの突っ込みを交えてながら語りました。。

・細菌戦などは人間を良く調べないと作れないので難しいのかも。宇宙戦争で最初にあるので後が続き辛いのか?
宇宙戦争の火星人は調査せずに来たのか?後続部隊や補給などは考えていないのか?
・地球にある資源など、どこにでもあるものでは?
・生態系が違うと人間が珍味という事は無いはず
・意味があるのは情報なのでは?
・SFでは兵隊が安いけど現実にはコスト高いのだ。
・地球人は個人をいろいろ描いているけど、異星人を
・白兵戦を書いているのはアメリカ人の作家ばかり?西部劇の影響か?

いさく氏は小説の話題を中心に進めていたのに会場からの突っ込みはマンガやアニメが結構あって少し話がブレていたのはちょっと残念。と言いつつ、いさく氏も個人戦が多いの話の時に、DS9のラストとかネメシスのラスト、エンタープライズのズィンディ戦のラストなどを話題にしていまいした。

宇宙のランデブーでビーム兵器へのオマージュで溶岩を溶かしてリニアガンで射出するというのがあるが、キュリー点を越えちゃっているので射出できないのではの野尻氏の発言に切り返しが無かったです。どうやら物理などは範疇外の模様。

話題に上がった小説:終わり無き戦い、宇宙の戦士、宇宙のランデブー(地味な宇宙戦闘)、シンギュラリティ・スカイ(情報が大事)、アグレッサー・シックス、降伏の儀式、らせんうじばえ効果(バイオテロが話題)(漢字かひらがなか不明)など
机の上に並べながらラリーニーブンにサインをもらったなどと話ていました。本当にSFが好きなんですね。

SF化する軍事 〜「MOONLIGHT MILE」はどこまで現実か〜

14:00〜
SF化する軍事 〜「MOONLIGHT MILE」はどこまで現実か〜 J,N 314411

太田垣康男の「MOONLIGHT MILE」で描かれる、宇宙空間でのアメリカ軍と中国軍の衝突。それは、近い将来に現実となる物なのだろうか。軍事だけでなく、政治・経済等、21世紀の覇権を賭けた中国とアメリカの動向を、様々な角度から語りたいと思います。

高貫布士,江藤巌,中里融司

引き続き同じ部屋で似たようなテーマです。部屋に残っている人もいるけど、大部分は去ってしましたした。なぜ?

出演者が予定と変更があり、横山信義、佐原晃、高貫布士、長谷川正治でした。

最初に横山氏が「宇宙開発はロシア、アメリカ。。でなぜ日本がリストに上がらないかというと。。笹本さんや松浦さんに聞いてみると一晩中でも話してくれます」と。普段ロケットまつり常連としては非常にうけました。

MOONLIGHT MILEは読/見た事がないのですが、知らなくても問題ない内容でした。というか、アングラ的というかここだけの話な内容というか。。

・なぜ原発日本海側にあるか?
原発核兵器製造工場の一部
指定劇物2類

ザ・アーキテックス

16:00〜
ザ・アーキテックス E,Y 316411

天才を何人か集めて、問題を与え、48時間で解決してもらう。それからカメラを回して、どうなるか見守る。このシリーズのパイロット版2本がアメリカのヒストリー・チャネルで放送されました。GOH デイヴィッド・ブリンによる紹介付き。

デイヴィッド・ブリン

後から流すビデオの説明などをブリン氏が解説。当然英語なのですが、ブリン氏誰か通訳してくれる?と声をかけてアメリカ人(?)の女性の方が名乗りをあげて通訳してくれました。
(ブリン氏もかなりゆっくり易しい単語で聞き取りやすい話し方をしてくれました)
ブリン氏は非常にフレンドリーで楽しい人です。一気にファンになってしまいましたよ。

話の中でケビンコスナーのポストマンを話題にしていた(内容は聞き取れなかった)。なぜ話題に?と思ったら、ブリン氏の作品でした。読んだことあるのに気がつかなかった^^;

ビデオの内容はハンビーに変わる車両を開発するものと、高層ビルに素早く突入して要救助者を救い出し、素早く脱出するシステムの開発。

ヒューゴー賞の準備があるからとブリン氏は途中退場してしまいました。


字幕の無い映像を見続けるのは厳しいので抜け出して隣の企画に行ってみました。

サイエンス・フィクション博物館のヴァーチャル・ツアー

サイエンス・フィクション博物館のヴァーチャル・ツアー E,N 416414

デス・スターエンタープライズDが展示されているシアトルのSF博物館のツアーへようこそ。キュレーターが、ギャラリーや展示物のご紹介をします。

ブルックス・ペック

そこそこ広い部屋にスタッフ含めて数人しかいません^^;
入り辛いのですが、エンタープライズDと書いてあるので部屋の中に入っていきます。
内容は、博物館の展示物のスライドを見せながらその品物についての解説を英語でするもの。。たまにST関係のものも出てくるのですが、いかんせん地味。。


こちらも辛いので抜け出して展示ホールに行きました。

展示ホール

過去のSF大会ワールドコンの品物の展示やアート展をやっています。あとはウルトラマンとか物販コーナーとか。そして我らの(?)M-02です。

M-02はちょっと隅の方にこじんまりと置かれていました。
OpenSky2.0の広々とした展示と比べると、ちょと地味。いかにあの展示会がイメージにあったすばらしいものだということを今更認識しました。


写真はハインラインカフェのパネル表紙を見たらやっぱり結構読んでいる。小中学校の時に多く読んだので、ジュブナイル系が多かったみたい。


歴代のヒューゴー賞トロフィーとSF大会の手ぬぐい

物販コーナーでひっそりと加藤直之氏が、サイン会を行っていました。
さっそく本を購入して列(なんと2〜3人)に並びました。
サインだけでなくイラスト(しかも結構本格的!)を書いてくれます。
イラストはリクエストに応じてくれ、私はメカが好きです。(どんなメカ?の問いに)宇宙の戦士が好きです。とパワードスーツを描いて頂きました。
最初に下書きをして、その後ボールペンでペン入れです。あまり並んでいる人が居なかった事もあり非常に丁寧に描いて頂けました。

SF小説の表示絵やトラベラーの箱絵で随分昔からファンになり、そんな方に目の前でさらさらと描いて頂けて感激です!

気がついたのが使用している道具。下書きはシャープペンだし、ペン入れはボールペン。女性の絵を描いたあとは、シャープペンで描いた絵に金色(おそらくサイン
用)のマジックで髪の毛などに色をつけていました。描きかたも本を机の隅に斜めにもって、ほんとさらさらという感じ。

ヒューゴー賞授賞式

18:00〜
ヒューゴー賞授賞式 J,Y 318198

2006年、各分野の最高作品に対して World Science Fiction Societyがヒューゴー賞を贈ります。

のんびり寄り道をしながら10分くらい前にホール行ったら、既に満員でした。。仕方がないのでビデオ中継の部屋に移動して見ました。

ウルトラマン(多数)と怪獣が出てきて、ショーが始まりました。
その後司会が登場。なんと、司会は大森望とジョージタケイ!!
初めから分っていればもっと早くから並んでホールで見たのですが。。残念

キーワードは「時差ぼけ」大森氏とタケイ氏の原稿が入れ替わっていたのも(これは演出?)マイクの数が予定と違うのもすべてタケイ氏の時差ぼけのためらしいです。
(前日のQ&Aの時に時差ぼけで起きてしまたので散歩をした。というのはこれの前振り??)
英語と日本語取り交え(基本的にそれぞれ訳があるけど、片方だけも良くあった。。)進みます。
授賞式は、それぞれプレゼンター(なぜかウルトラマンも!)が出てきて、ノミネート作品を上げて、封筒を開いて受賞者は〜と発表し、受賞者が挨拶をするもの。アカデミーショーなどと同じスタイルです。(やっぱり生で見たかった。。)

ヒューゴー賞のトロフィーはロケットで台座は開催地がアレンジするもの。今回の台座(というかメイン??)はウルトラマンで、ロケットの隣に立っています。ロケットよりもでかいです。制作は海洋堂とのこと。写真は公式ブログへどうぞ

Best Dramatic Presentation, Short Formという賞は映像作品を扱ったものなのだけど5作品のうち3作品がDoctor Who 受賞したのもDoctor Who。おそるべしDoctor Who
Stargate SG-1 - “200″の紹介映像でスタトレ風のシーンが出たのが非常に気になります。第10シーズンなのでAXNに期待です。