見学ナイト 深海の夜

7/20に阿佐ヶ谷ロフトで行われた深海の夜に行きました。
地球シミュレータがテーマです。
通常だと、実際に研究をされている方が出てきて話をしてくれるのですが、今回は連休の真っ只中しかも海の日ということで、6人の方に打診したそうですが、家族サービスや本業のイベント参加で全員NGとなり、西村さんと急遽呼ばれた(?)松浦さんを中心に話が進んで行きました。

本職でないのであまり突っ込んだ話は無かったのですが、地球シミュレータを含めたスーパーコンピュータの概要な内容でこの辺りの知識に乏しい私には調度よい感じのお話でした。次回予告もいくつか出ていましたし、次回以降に期待です。

気になった内容を列挙

日本沈没のわだつみは深海2000に影響を与えた(??)
・当初の予定よりも3倍くらいの性能が出たので車の衝突実験など海洋と無関係の分野でもつかっている。
・使用の日程は決まっているが、海難事故など突発事項が起ると割り込みされる。これは船でのデータとりが天候で延期になるようなもので、別日程が組まれるのでOK
・計算結果は磁気テープで宅急便などで運ぶことになる。海外などは大変なので生データではなく、センター内で別のマシンを使って画像処理してそのデータを渡すようにしている
・プログラムは研究者がCなどで組んでいるが、Cはベクトル化が大変なので、変換を支援する組織がある。年間50億の運用費の中にはこのようなものも含まれる
・どのノードも同様につくってあるのでプログラミングに特別なテクニックは不要
・計算のメッシュのサイズを細かくすると計算精度は出るが、計算量が膨大になるのでキモになる範囲だけメッシュを細かくするダイナミック〜という方法がある
・例えば台風の計算のモデルで、海→空の流れを考慮して計算すると3日間の予測が可能。ここれを海→空→海として台風が通ったあとに海面の温度が下がるモデルを採り入れると5日間の予測が可能になる
地球シミュレータのリプレイスは現在の半分を入れ換える。フル構成が見られるのは後少し
・リプレイス時にスカラータイプも検討に上がっているが、せっかくプログラムをベクタータイプにしているので今更変えないでくれという話も
・リプレイスの理由の1つは、現在のが劣化してきたというのもある

詳しくは西村さんのサイトhttp://chikyu-to-umi.com/のこの辺りにhttp://chikyu-to-umi.com/earth/jam_yes.htm載っています。

あと、地球シミュレーターは申請すれば見学可能です。基本は平日ですが第3土曜日はやているようです。
http://www.jamstec.go.jp/j/pr/visit/yokohama.html
半分になる前に今度、見に行こう。

見学ナイトvol.13  深海の夜〜地球シミュレータは電気プランクトンの夢を見るか?

海洋を研究している研究所がなんでスパコンが必要なんだろう?地球シミュレーターで何を研究しているの?そもそもスパコンって何よ?そんな疑問を抱いた方は是非会場にお越し下さい。ドキっ、スパコンだらけの3時間です。
簡単な話から入りますので、初めての方もお気軽にお越し下さい。

主催:社会科見学に行こう!
http://kengaku.org/

【出演】
松浦晋也(ノンフィクション・ライター)
西村 一(JAMSTEC
開田裕治(特殊イラストレーター)
開田あや(官能小説家)
【司会】
小島健一(社会科見学に行こう!主宰)、
柴尾英令ゲームクリエーター