金町浄水場トンネル工事見学
金町にある、浄水場の見学に行ってきました。
正確な名称は、
「100万人の市民現場見学」金町浄水場高度浄水施設(三期)築造に伴なう場内連絡管新設(2600mm)工事(シールド工事)
です。
構内に入り、それっぽい施設があるだけで、テンション上ってきます。
ただ、今回は浄水場の見学ではなく、浄水場の工事の見学です。
浄水場に高度浄水処理の施設を作るにあたって、施設間を接続するために2つのシールドトンネルを掘るそうです。
今回は工期の関係で残念ながら、シールドマシンによる工事ではなく、シールドマシンを出し入れする縦坑の見学です。
まずは、部屋でパワーポイントを使った工事の概要説明を受ける。
今回は見学できなかった、シールドマシン。途中狭い角を曲がる必要があるため中折れ式になっています。
いよいよ実際の工事の見学です。
最初は1工区発進立坑の見学。ここからシールドマシンが入っていきます。
自動化オープンケーソン工法(SOCS)という、工法で、白い枠のようなところの内側と枠の真下を堀り、枠を上から押し下げることで立坑を作っていきます。
先程のパワーポイントの写真ですが、枠の下側は上から掘ることができないので、枠に取り付けられたマシンを使用します。
ここの工事はほぼ終了しているので、マシンを見ることは出来ませんでした。残念。
中に水が張られていますが、これは、土の中の地下水などの圧力と均衡させるため。こうすることで土が崩れてきたりしないそうです。
中の水は、60m3/hで排水するのですが、コンクリートの影響でアルカリ性になっているので、このまま排水できません。
この工事現場ではCo2を利用して中性に戻しています。写真には写っていませんが、近くに緑色のボンベがありました。
工事現場によっては、希硫酸を使用する場合もあるそうですが、この場合資格が必要とのこと。
コンクリートの壁をシールドマシンがそのまま掘削します。コンクリートの内部は補強のため鉄筋が入っているのですが、鉄筋部分は掘削できないので、シールドマシンの通り道*1のみ、FFU*2というガラス繊維木材で補強します。このFFUは枕木などと同じものとか。
施設工事を行っている、中央に架かった仮設橋を通り、次の2工区発進立坑へ移動
2工区発進立坑は1工区とは異なるECW工法で、四角の周囲に先に壁を埋込、内部をミニユンボで掘削していきます。
2〜3メートル掘るごとに鋼材を入れ、横からの力で壊れないようにつっぱります。
深さは25mで、こちらも既に完成しているとのこと。
鋼材の隙間は狭そうに見えますが、ちゃんとシールドマシンが通れるサイズになっています(あたり前ですが。。)
なぜ、コンクリートを使った物や、鋼材の枠を使ったものなどいろいろな工法を取っているかというと、1工区の立坑は将来、床を付け管理施設として使用するので、精度良く作る必要がある*3のに対して、2工区は仮設のもので後から埋めるため。
続いて2工区到達立坑です。
鋼製セグメント圧入工法。内径8500m程度で先程のものと比較してやや小さめ。
2工区到達立坑からは、シールドマシンを出す必要が無いため。
ちなみに、この後見学する1工区到達立坑からは、シールドマシンを出すのでやや大きめ。取り出したシールドマシンは2工区まで構内を移動して運ぶそうです。見てみたい!
クレーン釣り上げて、セグメントを取り付けています
セグメントを地上で5.5mまで伸ばし、その後上部に押し込むための機材を取り付けます。
170ktのジャッキを4台で50%くらいの力(680kN)で圧入します。
1工区発進立坑はコンクリート製なので、自重もかかりますが、こちらは鋼製なので押し込む必要が合うようです。
こちらも、鋼製セグメント圧入工法。
セグメントの上にジャッキがついているのが分かります。
見学時は丁度内部の土砂をクレーンで外に運び出しているところでした。
内部は水がはってあるため、クレーンで土砂を持ち上げたあと、しばし、水を切って隣にある土砂入れる箱*4に移します。
あんな大きな穴をに対し、小さなバケットで運び出すなんて大変だと思いましたが、作業を見ていると、意外に1回の運び出しにかかる時間は短く、実際にトータルそれほど時間がかからないようです。
おまけ。浄水施設いろいろ。今回はこちらはメインではないので、どんな施設かは不明です^^;
あと、メモ帳にメモしたもののどこに対するものかかわらなくなってしまったものを列挙
・シートパイル
・地山がひっぱられる土留め 鋼矢板(こうやいた)*5
・N値 土の硬さの基準 50は非常に固い 0.1は非常に柔らかい
63.5K圧を75cm下がるのに何回かかるかが基準になっている
・グランドアンカー
・白い建物はセメントミルクを錬るプラント。30t入る
・3mの鉄筋コンクリートの地盤をうつ